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on ひまわり反抗期
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最近のひまわりは太陽をむかないんだ。

僕はよく視覚障害を抱えた人を誘導することがある。
偶然ではなくて、意識的にバスを降りたり、
改札を通ったりする時に自分から歩み寄って
近づかせてもらうためだ。

僕ははっきり言って、彼らがどの程度の視覚不自由
を抱えているのかは分からない。
バニラアイスのバニラビーンズが見えない程度なのか。
それとも昼と夜が逆点して見える程度なのか。
しかしながら僕が自分の肉眼を駆使して見ることの
できる範囲ほど、見えていないはずだ。

そして見えないだけでは語りきれない狭さを
日頃から感じている。
彼らは空いている障害者席に座るときさえも
膝や鞄をぶつけ、ぎこちなくイスに座り込む。
銀色のステッキも、タイルにあたるんだ。
振動だって、手首に伝わる。
一日何万回も痛いんだ。

決して哀れんでいるわけではなく、僕は
自分がそのような立場に立ったとしたら
このような痛さに耐えられないだろうな
という仮説を提示しているだけ。

だからこれはまた語弊があるかもしれないけれど、
もしかしたら、昔親に言われたように、
イラストが与えられている漫画を読むより、
活字を読みながら一シーンずつ、自分の
頭と想像力でコマを描いていくほうが「よい」
のと同じように、次の曲がり角や、あさっての
方向から聞こえてくるヒグラシの泣き声を
想像することのほうが、時として「よい」の
かもしれない。
見えない方が「よい」ものもあるんだ。
we'd be better off not seeing everything
だからひまわりは香ってほしい。

話は戻る。
誘導するのははっきり言って、至難の業。
何を左手に持たせてあげるの? 
鞄の縁? 肩?肘?
もし僕が肘に負っている傷を触るのを
いやがったら。
もし僕がかりかりに焼けた、日焼け肩を
触ってもらうのをいやがったら。
もし「5メートル先ですよ」が間違っていて、
実は「7メートル」だったら、どう弁解するんだ。

「ごめんなさい。建築を学んでいるけれど、
視覚障害者の方の距離感って考えたことがなかったんです」
そんなことは言えない。
そんなこと言わない。
言われたくないし、
言わせたくない。

なんだかんだ言ってきだけれど、言いたいことはこれ。

僕の肩でよければ、
いつでも掴まってほしい。
その時は一番頼りがいがある肩を
提供する。これは絶対だ。

ヒトリデアルイタサ。
ヒトリデアルクトヤタラトメニツクモノガ
オオイ。イソガシイ。ジャナイ?
最近のひまわりは太陽をむかないんだ。
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by eclipseted | 2005-07-29 23:57 | [友people達]
on きまり きょうだい
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生まれてくる時に長男(上の子)は言われた。
というか、インプットされた。

「おい、お前は長男だ。
 だから気を遣うことに専念しろ。
 くれぐれも冒険とか、羽目はずし
 とか、生んでくれる両親とか
 コンビニの店長とかやさしい
 管理人とか家族のような仲間
 とかに超大作級の迷惑をかけること
 とか、自分だけを可愛がるような
 ことはするな。いいね。」

長男、たくさん 従って生きてる。
というかインプットされているので、それが当然。


生まれてくる時に末っ子は言われた。
というかなんとなく忠告された。

「おい。君は末っ子だ。
 だから冒険をしてもよい。
 兄弟がゆるされなかったことや
 羽目をはずすこと、必要以上に夜遊び
 をすることや、フラフラ知らない人に
 ついていくこと、人前でだだをこねて
 道ばたで大泣きしたり、30点の答案
 用紙を平気で食卓の上に置きっぱなしに
 したりしてよいからな。」

末っ子、たくさん 従ってる。
なんとなくそむく必要ないし、それが自然だから。


けど実は末っ子、もう一つだけ聞かされてた。
これはインプットではない。
約束でもなんでもない。
けれど生まれ際に聞かされた。







「あとね、長男、ってのがいる。
 
 









 見守ってあげて。」




これ、あまり知られてない。
でも末っ子、これだけはものすごくがんばってる。
インプットされてなかったけれど、これが一番大切な
気がするから。

月が半分しかない夜も。
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by eclipseted | 2005-07-28 01:05 | [友people達]
on onomatopoeia
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「乱暴な日記を書くと叱られるよ」
横須賀線は今夜言った。
「金曜日だからね」
俺も続けた。

電車の扉が左右に開くと同時に、アスファルト臭の雨が全身を包む。
誰もが肌で感じる雨のアラカルト。
それを渾身を込めて、吸う。
すると無性に戻りたくなる光景が、肺の中で光合成を始める。
これは、ちくちく痛い思い出だっけ。
扉を開け、真っ暗な玄関にたちはだかると、
下駄箱に入りきらない革靴が
「お帰り」と一言吐く。
「履いてろ」と俺。
一瞬、かぶったほこりにむせているのかと
思うような身じろぎをして靴はひっそりとまた眠る。

500ルクスの照明はつけずに、左の親指と人差し指で
両方の靴ひもを解き、丁寧にそろえてサンダルの隣に
並べてみた。そして握っていたカギを
玄関横に置いてあるバスケットの中に
毎晩やっているように落とす。
しかし今夜のカギはなぜか落ちる音を立てなかった。

傷と泥で汚れた顔も、遠くで痛そう。
鏡はそう忠告してくれる。
「そうだね。お腹を空かしている子も、
 結構遠くにいるよね」と俺。
「今日のカマンベールチーズは温かかったさ」
鏡はそれきり、閉口してしまう。

こびりついた泥が乾く前になんとか洗い
落としたいところだ。
そして一つしかない冷水蛇口をひねる。
すると涙が二滴ずつ垂れてきた。



乱暴な日記は、タイムカードを押して帰宅していった。
チンピラに絡まれないことだけ祈っている。
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by eclipseted | 2005-07-23 01:57 | [設design計]
on 合宿254
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今朝は6時40分。冷凍バナナと、牛乳に浸った
通称おがくずを食べ終える。
ふと思う。
(親友の秘伝の冷凍バナナ。サランラップ処理さえ面倒がらずにやれば
 あとで報われる。必ず。おがくずは僕の秘伝。牛乳は薄い方がよい)


今日から夏休みだ。

昔から単純だから、長期休み初日や両親と会える日、同窓会や
少しさかのぼって体育祭、卒業式の朝などは決まって早起き
する。目覚ましは、かけない。

体は鉛のように重く、重力や空気圧や
湿気や溜まった空気がどばーーーーーっと
目覚める瞬間に襲ってくる。
とにかくまぶたすらまともに開いてくれないほどの
眠気を、まるで海の中に浮遊するきもにいな
イソギンチャクの大群の中を進むごとく
かきわけ、わけも分からずとりあえず起きてみる。
きっと夜中、休む体とは裏腹に、脳内では
明日は何をしよう、何をしよう、とひたすらモンモンと
考えながら働いている。この高揚っぷり。

まるでお遊戯の音楽がスピーカーから流れ始めた
瞬間を最後に、意に反して体が振り付け通りに踊りだしちゃう
幼稚園児のようだ。

かすかにあわれ。

前置きが相変わらず長い。
それはそれ。
これはこれ。

僕は実は、うまくゆけば、もうあれだけ何年も苦しめられてきた
期末試験というものを受けなくてもよい。
これから先、期末試験はもう、ない。
と同時に、今日が僕の最後の夏休みの初日だ。
最後だ。
もう一度きりしかない。あと一回だ。

だから、あと254日、浸っていられるこの
大学生を、惜しみなく使いたいと、大きすぎるスプーンで
おがくずを口に運んでいる間に決意した。


何度もこれまで感じてきたけれど。
今回は極めてリアルだ。
おがくずに
がつーーーーーーんと
たたかれた。



”大学、終わっちゃうよ”
はここにも通ずる。

なので決めた。
最後の夏休みは、最後の晩餐のごとくことごとく
使い果たそうと思う。

そして何事にも形から入る僕は、
合宿をすることを決めた。
うん。そうだ。
これだ。合宿だ。

とりあえずスイム練習だ。そして芹沢設計だ。
そしてバイオリンだ。そしてタップダンスだ。
そうだ。博識もだ。手話はスタートを切った。


友達は言っていた。
「これまで、授業とかも食わず嫌いだったよね」
「専門とか、あれ、昨日気がついた。結構色々おもしろいもの
 あるんだね」
それもこれもみんな、
まさに「スーパー遠藤」だ。
(KEIO SFC REVIEW 26, 「かけがえのない時間を」)


たくさんかじりすぎるのは罪ですか。
罪だと知ってもかじりますか。
ステージ増やすの贅沢ですか。
贅沢であり、わがままです。




今日から合宿。
よーい、ドンっ
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by eclipseted | 2005-07-21 10:32 | [練training習]
on 花火 japonais
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c'est 花火 japonais. don't you think?

L'autre jour, j'ai parle avec mes amis sur les choses
 qui sont nos priorites.
・the other day, I talked with my friends about things
 that are our priorities.

・優先順位について話す。

tu vas aller a quelque place avec ta petite amie, mais
 qu'est-ce que tu vas faire si un autre incident qui est
 tres t'interresse aussi?
・you plan to go somewhere with your partner, but
 what do you do when some other incident, similarly
 special happens to rendezvous with the former plan?

・重要と大切がランデウ゛したら、君はどうする?



たや思春期を共にした仲間との肝試し、スイカ割り、
ナマ肉バーニング、持ちよりネタ披露。河原で。
もう一方にはプティタミ。
久しく食べてないイタリエン。アディダス桜木町店。横浜港花火、臨港パークで。
立派なアニュアル事項のダブルブッキング。

自分は一人だけれど、一人で二人分生きるためには、
また、どちらも気持ちよく参加できずにいて、白旗降参は
したくない時には、少しずつどちらでも謝らないといけない。

午後3時。
前者は生肉バーニングと麦芽醸造缶飲料の買い出し、
ナマ肉バーニングのための野外バーニング装置組み立て、河原の石ころで、
そしてナマ肉バーニングとおともする、目にしみないタマネギとなすびの
下ごしらえで、時間制限ぎりぎりいっぱい。
何も焼かずに食せずに話せずに立ち去ることになる。
「ごめん。終電があるから。」と

午後6時。
後者には遅刻謝罪電子メールを送り続けた結果、予定時刻より62分
遅れで再会できる。
「本当にごめん。どこかへ入って、座って、食べて、観に行くか。
 それとも買って、歩いて食べて、観に行くか。
 分かった。じゃああまり時間もないことだし、ここは
 マクドナルドで買って、歩いて。。」
「。。。」
逆鱗に達せずに、ことは12分ほどでおさまる。
立場が逆だったとしても、19分ほどで僕もおさまれる。
ちなみに夕飯は、プティタミはあっさり、僕はジャンキー。
オリーブはいただく。ポテトはいただいてもらう。
つまむ両者、いいとこどり。
記念日は忘れど、大丈夫な理由はここに起因する。



    ____________
火japonais
我々は打ち上げ場からいささか遠い場所に陣取ってしまったため、
(いや、正確に言うと、始まる4分前に、半ば強引に
既に朝からきっちりと陣取っていた見物人のプラスチック
シートとプラスチックシートの間に割り込んだため、)
光と音を3、4秒のタイムラグを経て体験することになった。

「暗闇でドンっ」

それはそれとして、
花火japonais、じっくり見入ってしまうと、自分がどうやって、なんの目的で
そこの場にきたのかを忘れさせる魔力を持っている。
どことなく自然な灯の朽ち果て方を見ていると、2、3秒後に
何をどうしてよいのかを分からなくさせる。
オロオロするのもなんだから、ひたすらもう肉眼では見えない、
朽ち果てたはずの火の粉の軌跡を追う。
次の奇跡がまた、再び訪れるまで。
その繰り返しだ。
僕はそれが結構好きだ。



ともう一つ、花火japonaisの好きなところ。
それはみんながみんな思い思いの花火気分に浸れるから。
130db級の泣き声をわめきちらす赤ん坊がいても、
花火japonaisでは、みんな目つきが寛大。
「花火の音に負けるな、坊主」とか
「泣くのって、エネルギー必要よね」とか。

さらに泣き止まなくなる赤ん坊は、きっと
実はみんなの言っていることを完全に理解できていて、
プライドで泣き止めないんだと思う。

「がんばれ、若ゾウ」

だから、花火japonaisは、人がみんなちょっとだけ
"本来あってほしいべき姿の人っぽい"。

友達も書いていたけれど、
花火は人がいっぱいいるからいくのが面倒
という人が結構いるよね。
そんな方には

花火japonaisは、あなたが想像している人達とは少し違った人達しか
いませんよ。と一言言いたい。

今年のはまだ始まったばかりだから。
花火japonais, don't you think?
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by eclipseted | 2005-07-18 20:16 | [発insights想]
on 選曲と坂
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今日も39分寿命を縮めた。
自己目的的活動以外何ものでもない気違いな趣味のせいだ。

足はおもく、筋は頑固。
カリウムとナトリウムが並行して大量虐殺にあい、
血液が均等に濃厚な赤に染まりきっていく。
汗は流れ、眼球にあたっては聖のごとく我が身を
アスファルトに焼きつける。
このまま体が熱放射しきれずに死んでしまったら、
どうなるだろうか。皮膚細胞は何度になったら個体形状維持
の臨界点を向かえるのだろうか。
そんなことを考えながらも、一秒でも速く、そして
長く走るために、ほどけた、靴ひもを結び直す。
骨盤を少しずつ歪ませ、また一歩O脚に近づく
走り方は、全くもってお世辞にも推奨されるべきでないもの。
酸素は吸える状態を軽く超越し、ものの見事に脳内酸欠の
発端となりえるし、改めてダイオキシンは
「しょっぱい」の一言で言い表せる。

それは1キロも4キロも9キロも15キロも
一緒のことだ。
ランナーズハイなんて、一度も体験した試しがないのだから。
そして毎回、最後の一秒まで極限の苦しさは続くから。
ハイなんてのは、平等社会から特定人物を
他より超越させるためのタテマエにしか過ぎない。
だから余計苦しい。余計気持ちが悪い。

そしてそれは
富のためではなく、
健康のためではなく、
脚光のためではない。
だって坂の上で待ち構えるものは、
いつまでもたっても同じ、
坂の上なのだから。


明日も走る。
今日以上に走る。
速くありたいことを忘れないように走る。
やっぱり目指したいところがあるから。
23歳の君。
また今ももう少し遠くへ行きたいと思っている。
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by eclipseted | 2005-07-17 03:05 | [練training習]
on 手話周期律表
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課題が好きだった。趣味で、トレーニングで、プライドだ。

フィールドワーク法という、身の回りやある特定の場所で
起こっている事情を、客観分析するための手法を学ぶ授業で
課された課題。端的に言うと、ある場所を決め[フィールド]、
そこで観察や張り込みを続け、五感を働かせてそのフィールド
の特徴やルールを見つけ出すというもの。
僕は電車の乗客の荷物の持ち方によって、
あるメッセージが発せられていることに注目した。

女性が二人、他愛無い話で盛り上がっている。
「だからお父さん、さやかの部屋に飾ってある
 たかしの写真見ると、露骨に不機嫌な顔するの」
「そりゃそうだよぉ だってどこの馬の骨か分からない
 へらへらした男が、自分の大切な娘をとりにきてる
 と思っているんだもの」
「だから今回の温泉旅行も、まずお母さんに許可をもらって
 それで後からお父さんに伝えてもらうの」
「去年のイタリア旅行も実はまだ言ってないんだよね...」

会話は思いの外、みんなが聞いている。
けれど、言葉を発していなくても、僕たちは身体を駆使して
メッセージを発信している。
いい例が手話。難聴障害を抱えている方は、電車に乗ると、
なにが「聞こえる」のだろうか。
少し立場を変えて、人が無意識的に放っているメッセージを
手話文字として分類する。
ひたすら電車の中で、例えその行為にモラルとの兼ね合いがあり、
暴力的であったとしても、写真を撮る。
スケッチでもよいのだ。
しかしながら、忠実生を欠くということで写真を好んで
使った。人が携帯電話を持つ仕草、つり革を引っ張る様子、
鞄を膝元で抱え込む姿。そこには手の動きがあり、
聞こえる人ぞ聞こえる、メッセージが常に放たれている。
乗客の手をコミュニケーションの道具として捉え、
それを記録する。ひたすら。
あれは「れ」
こっちの手は「み」
彼は「よ」と「よ」

携帯電話の持ち方や、鞄への手の添え方って
実はそう何百通りもないんだよね。
そして規則性を見出してみた結果、
こういった手話周期律表が出来上がる。

3時間足らずで手話文字を覚えることができたこと
も踏まえると、いつになく気持ちのよい課題だった。
いささか締めがあまく、完結していない宙ぶらりんnessが
心残りだけれど、今日はこれでよしとしよう。
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by eclipseted | 2005-07-08 23:10 | [設design計]
on 17年来デビュー 14歳娘
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その彼女の今の称号は冒険家。

芝公園セレブであり、
茶髪であり、
モデルルッキングであり、
そして一女の母でもあるが、
昨日は冒険家だった。

「なにがなんだかまったく分からないけれど、今すごく楽しいんですよ〜」

と一声しながら 過去分詞 have gone
と闘う。彼女のしかめっ面から
 なぜ過去の一定期間外の時間の振る舞いに
 haveを使うんだ、
 haveって持つっていう意味じゃないのか。
という疑いの念が伺える。
そうだろうな。goの過去の姿wentも怪しい、
ましてやgoneなんぞは未踏の地だろう。

それでも彼女は120分目までには
「私はパリにはいったことがない」
までなんとか言えるようになる。

「まったく、なに言っていいのか分からないけれど、
 本当に本当に楽しいんですよ。」

俺はしめしめと。

彼女にとっては17年ぶりの英語の学習、
いわゆるもはや使われることのない、
「外国語の授業」(第二、第三が課される時代なので)
以来、初めてのデビューだという。

「娘が今年の夏、カナダに留学するんです。
 だから私もついていったほうがよいと
 思って。けど英語は本当に久しぶりなんです。」

「かなり熱心ですね。。
 娘さん、いや、お嬢さんはおいくつなんですか?」

「娘は今年14なんです。でも私は17年ぶり
 の英語だから、ちっとも分からなくて〜
 娘が言っていることだけでも理解したくて、
 英語とり始めたんです。今日。」

(ひぃ、ふぅみぃ。。やっつ、ここのつ。。)
マッチ棒がまつ毛に乗る
(しかも二本ずつ!)
このおねえさんは年齢不詳。

だから余計に冒険家に写ったんだろう。
20年前、夫の仕事の関係で海外へ一緒に繰り出す
妻達は、それは相当の覚悟で日本を離れることになった。
そして幸も不幸も未知との遭遇が必ずと言ってよい程
待っていた。
うちの場合は幸い、未知とのソーグッドだった。
(お茶目で強烈なキャッチコピーだった)

だが今の時世、娘の短期留学のために妻達ががんばる。
体を張って have eaten caviar とhave never eaten caviar との
違いを学んでいる。
少しでも自分の子供の言っていることを理解するために、
遅ればせながらのデビューを果たす人々。それはエクスペディション以外
何ものでもない。
そんな人々が「分からないけれどすごく楽しい」
なんて言う。
「何がなんだか分からないけれど、すごく楽しいこと」
ってそう簡単にはないだろう。

デート中にどのパスタを食べるか迷った時も、
ブランコで靴飛ばししていた時も、
図画工作できもい粘土細工の"Volgar"を作って褒められた時も、
圧倒的にボールをゴールに叩き込んで圧勝した時も、
がんがん花火を発射させて身の危険を感じた時も、
楽しかった。

楽しいけれど何がなんだか分からなかったことは一度もない。
そんな体験 俄然あこがれるのは俺だけか。


それが冒険というものなんだろう。
何がなんだか分からないけれど、すごく楽しい、って。
そんなことを感じられる人がいる間、
俺は職にあぶれることはない。
自信を持って、
分からないを分かるに変え、
楽しいをまだまだ楽しいで維持させていくことができるから。

それを自分の冒険にできるかどうかは、また別の問題だ。
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by eclipseted | 2005-07-03 11:27 | [発insights想]
on family matters
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明日は弟と妹と、鎌倉の砂浜へ日光浴をしにいこうと思う。
今日は三人で昼ご飯を食べることができたから。

そんなのごく普通の家族や兄弟なら、しごく当たり前の如く、
一切のためらいもなくできてしまうだろうけれど。

僕の家族は、僕が思うには
変な距離を互いに保持している家族だ。
一人一人の間の関係は密接ではあるし、
悩みや願望などを打ち明けることができる。
しかしながら三人、そして四人、と集う人数が
周りの居場所を占拠していくと同時に、
互いの「でかた」を見張りながら、ちょっとずつ
一人ずつ母集団から離れていく。
一歩引いては様子を見、
進出可能性を見きわめて陣地をとりに出る。

戦争か?
ファイトフォアフリーダム?

けどうちの家族はみんながみんなそうだと思う。
家族のご飯って、こんなに気を遣うものなのかな、と。
決して居心地が悪いわけでもなく、
嫌い合っているわけでもない。
ただ一緒に会う時は、妙に大人ぶったり、
子供ぶったり、かっこつけたりの連続がうかがえる。

だれだ、おまえたちは?
何者なの、家族のぶんざいで?

大分長い間一緒に暮らしていなかったことにも起因するの
かもしれないけれど、少しずつdysfunctionalな方向へ
毎日髪の毛の発育のように0.3ミリずつ邁進していってる
気がする。邁進ほどいい方向には進んでいないが。

アメリカのせいか?
みんな友達が少なかったからか?

おかしな話だよ。まったく。
きっとこんなことを考えているのは、この家族で
僕だけかもしれないけれど。
そしたらそれこそ
おかしな長男だよ。まったく。
戸籍が本当に橋の下だったのなら分かるけれど。

とにかく明日は三匹の小さくもなくなった子豚が
日光浴に行くことになった。

焼けてなんぼだ、うちの三人。

そしていつから日本古都観光推進兄弟になったんだ。
お賽銭なんて、そもそも家族でしにいった試しなんて
ないだろう。

みんな何円投げるのか知っているのか?

そして明日は本当に何年かぶりに家族が五人揃って
食を共にすることになった。
家族と共に食べる作法なんて、わからねいよ。
友達や一人でひっそり食べることに慣れすぎたもん。

わからねいよ。
なんか妙にワクワクするけれどよ。
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by eclipseted | 2005-07-01 01:14 | [友people達]