on 30年の過去問: ver. DAD
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今週は無性に父親に会いたくなった。
普段こんな気持ちにはならないのだけれど。

一年に数回、二、三時間程度の面会とともに、
舌鼓を打ちに美味散策しにいくような関係の父親。
会話はいたって平穏平熱。

               どこか非日常の期待を胸に、ドキドキしながら電車を乗り継いでいく
               自分は、いつまで経っても変らぬ子供そのもの。
               否定しない。けれど
               それを待ち合い場所と時刻が近づくに連れて、
               少しずつ斜に構えて冷静沈着に振る舞おうとする子供2
                も並行する。
               否定しない。

                ドライさが心地よい父息子関係だけれど、
                どうしても自分だけでは答えが出ない時、
                こんなことはいままでかつてなかったけれど、
                やはり太平洋の隔たりが広すぎると感じる。

二回目ぐらいかもしれないこんな心境を胸に、
仮に会えたとしたら彼とはどう接することになるのだろうか。
きっと自分が堰を切ったように開口し、
彼は聞くだけだろうな。
答えを持っているのは彼ではないし、
それは自分の中の積層された気持ちと考えの下に埋まっているのだろうから。
ただ聞いてほしいだけであることは百も承知。
けれど日に日にやっぱり自分は30歳離れている
この人と似てきてるんだろうな、
という気持ちのもと、彼には自分について知っておいてほしいことが
たくさんあることは事実。



                       最近よく思うことは、よく僕や兄弟をここまで
                       育ててきたなってこと。
                       決して、うちらは最高傑作ブレーンチャイルドになれ
                       たわけではないし、who knows, 明日大きく道を逸れて
                       帰らぬ異端児となる可能性がないわけではない。
                       けれど、自分は今は幸せだと思うし、これまでも
                       苦労してこなかった。順風漫歩にすくすく育って来れた。


うちの両親に限らず、どこの親もそうだろう。
子供が生まれて、
まだ一般化されやすい諸問題にぶちあたり、

仰向けに寝かすと呼吸がとまらないけれど。
自分みたいに後頭部が絶壁になったらかわいそうだ。

どこかの定石に頼ることのできない
応用問題に手を焼かす。

転勤帰国を繰り返したら、子供がぐれやしないか。
いつも自己紹介する度に泣く子供になってしまいやしないか。

                            すべて一人、いや二人で
                            手探りで一つひとつ試しながら育てていく。
                            マニュアルなんて、存在しない。
                            どこであっていたか、どこで間違っていたかなんて、
                            知る術もない。
                            ただあるものは、30年蓄積された経験と体験と
                            知識と気持ちとを
                            あさりにあさって
                            ちょうど自分より30歳分小さい分身ッ子に
                            一か八か、試してみる。

「うまくいっても、うまくいかなくても、その時はその時。
自分の分身ではあるものの、自分ではない。
きっとしっかり自立・自律してくれるだろう。
自分もこんなように、一人の子をぎりぎり育てられるように
なったのだから。」
なんてのが、所詮の心持ちだろう。

僕はそれで充分
満足だよ。


だからきっとあまりに答えのない質問を持っていったところで、
所詮自分の存在の一瞬のはけ口にしかならないことは分かってる。
ふんふんと聞く耳立てながらも、内心
カルビを焼こうか牛タンを乗せようか迷っているぐらいだろうから。
僕だったら、そうする。
ちなみに次はカルビ。

                          だけれどそれでも話したい時は話したい。
                          そのカルビをアミに乗せる一瞬だけ、
                          なんて答えてやろう、なんて思ってもらえる
                          その一瞬だけ、30年分辿っている血筋をもとに、
                          自分と僕のことを重ね合わせて繋がりを探して
                          くれているはずだから。
                          僕だったらそうする。



また来年、best wishes, a tout a l'heure
tedmatsumotoepicenter
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by eclipseted | 2005-12-31 10:25 | [友people達]
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