on 月面の爪と地球の汗
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熱い週末はかならず終わる。
最後の氷のかけらが溶けきるように、
コリンと音を立てて終わろうする。
吐く息はもっぱら塩素で消毒されて
暑い部屋に戻ると大学生臭さが網戸の
編み目からするりと抜ける。

トコロテンとか浸透圧とか
そこらへん。

血中アルコール値は普段より高く
保たれ、普段飲む「美容と健康」の
ための飲酒行為を遥かに勝る。

引きずる頭痛と、ごりごりほぐされた
骨盤の好転反応もあいまって、
部屋と体温の温度差は一段と高まる。


こんな時はこんな想像する。
友達の、月面にあるフットサルコート程の
私有地を。
やがて向かえる夜の空と、
小さなかけらに収まりつつある太陽が、
おりなす冷ややかな真空管の中で、
ちょうど過ごしやすい20℃を通過するのは
何時、何分、
地球が何回回る時なのか。

フロートも氷にフロートしなくなり、
液晶表示は音も立てずに割れ、
膨張をおさえきれないダイエットコーラは華やかにアルミとともに飛び散り、
爪切りの中の爪はかすかな浮遊を続ける。


でもここは月面ではない。
汗は鉛直方向に流れ、
ひぐらしは人生最大の相方を見つける。
反抗期のひまわりはやがて朽ち果て、
トマトのヘタ付近は青くて苦い夕方の味がする。

全てが秒刻みに変化を向かえ、
これが暑い地球の一面ですべて起こりうる。


熱い週末は、熱い月曜日を迎えようとしている。
明日からも合宿です。
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by eclipseted | 2005-08-07 23:47 | [発insights想]
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