友人が恋愛は例えると「10ページの本になる」と言っていた。 自分に見合った人は、優しさの章も、支えの章も、容姿の章も 全てを書き満たしてくれることができるのだとか。 だから人は出会う人に対して、瞬時に恋愛候補者として どの章も書き綴れるひとかどうかと見定めをするのだ。 前半5ページの本は最後の余力がなくなったもの。 1ページと8、9、10ページの本は中身がない、など。 確かにこれまで出会ってきた人は、それぞれ自分に どういう側面で魅力的に映ったかを判別することができる。 「もう少し○○だったら」 「○○のところはいいんだけれどね」 「あそこが○○だから」 と、 10ページの完結版著作ではなく、玉石混合の短編集に なってしまう。 ここで一つ思うことがある。 それは相手が自分にとって、手を伸ばして取ることができる 本棚の一冊だったとしたら、 自分も同時に相手の書斎の本棚の一冊にすぎないことを。 自分も人から4ページ目が「うすい」 目次が「ぬけている」などと批評され続けていることに気が付く。 だから自分が見る、相手の「10ページ」のポテンシャルと、 自分の見られている「10ページ」の合計「20ページ」を 目標に恋愛に臨むことができたらよいと思う。 なにも相手に「10ページ」と評価されるように自分の 「エピローグ」と「プロローグ」を偽るなどとは言っていない。 だけれど互いに読むことで双方の世界に吸い込まれるように魅了 されるダブルブック、共同著作ができることが 最も幸せのように感じる。相手の「特集記事」の多さを探すだけではなく。 恋愛は双方向の想いやりと気遣いと理解が大事。 一番大事。 だから相手の「10ページ」を選ぶだけで人を好きになるだけでなく、 自分の「10ページ」が相手にとっていかに読みやすく、愛読書に なれるかを考えることも、関係を築く上では必須だと思うし、 そこが関係が持つ魅力だと僕は考える。
by eclipseted
| 2005-05-20 10:28
| [友people達]
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