on 「2」
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高校の友達が紹介してくれた某新聞社の記事によると、
2029年、つまり25年後に、大きさ400m程の小惑星が
地球に衝突する可能性が、1/300あるようだ(情報@NASA)。
衝突の際のエネルギーは広島原爆落の10万倍、
大津波による海岸線都市壊滅はさることながら、
衝突を免れたとしても、氷河期突入、各種天変地異が予想される。

 小学生の頃から、人類滅亡大予言系にはとことん弱く、
ノストラダムスの名前すら毛嫌いした。一体全体なぜ自分が
存在し得ない遠い未来の子孫達に、そんな理解や飲み込みに
苦しむ予言を残していくのだろうか。まったくよい迷惑じゃないか。
きっと同じ話を聞いた同級生もその夜のシチューの後味が
さぞかし悪かっただろう。

 それはさておき、ニュースについて三点ほど付け足したい。
まず一つ目、NASAは小惑星の衝突の危険性を「0」〜「10」に
格付けしているようだ。今回の小惑星「2004MN4」は初めての
「2」として認識された。衝突可能性が1/300であるが故に今回は
三段目の「2」として格付けされたのだが、そもそも11段階
の理解に少し戸惑う。きっと衝突可能性や衝突までの時間などが
考慮されてこの度は「2」になったのだろうが、実際の基準を
見てみたいと思う。また、格付けで興味深いのは、善くも悪くも
「評価があがったり、さがったり」するということ。一昨年格付け大手の
S&Pが慶應義塾大学を「安定的投資先」として(AA)評価をつけた。
しかし健全な運営や社会の先駆的研究開発や人材産出が滞ってしまえば、
この評価は下がる。小惑星でも同様な見解ができて、もし小惑星の
軌道データの詳細が分かり、僅かに衝突危険性が少なくなったり、
地球防衛軍などの技術革新的な発明があったとすれば「2」の評価も
「3」になり得る。小惑星は異例だが、物事は常に状況によって
変化せざるを得ない。その都度評価する審美眼を持ちたいと思う。

二つ目は、今回の小惑星は、あくまでも地球と同様に太陽を
中心として回っている軌道衛星だということ。彼は(小惑星)
323日かけて太陽を一周するようだ。地球の周期は365と1/4日。
ほとんど変わりない。すると彼は角度や正確な位置はともわれ、
地球にとても似通った軌道を孤独な宇宙の中で進んでいるということが分かる。
そう。彼は遥か昔から、地球の片割的存在として周り続けてきた
ことが言える(まあ大きさが400mだから、そう何億年も前に
存在していたとは思えないけどね)。一年に二度ほど互いの軌道が
交差するようだが、突如どこからともなく地球に向かって飛来
してきたのではなく、1/300の確率のもとでもしかしたら同じ
時間に同じ場所で巡りあってしまうだけの存在なのだ。だから
地球は絶対的な存在で彼が訪問者なのであることは決してない。
衝突したら地球人としてはよい迷惑だが、彼も消滅の道を歩んでいる。
しかし彼の消える姿を悲しむものは一人もいない。森の中で
木が倒れても、聞く人はいないのと同様、彼は今も尚、地球と
同じように暗雲の中を駆けている。静かに。静かに。

三つ目は、僕たちが子孫に残すメッセージを、彼らの夕飯の
シチューをまずくさせてしまうものにしてはならないこと。
ノストラダムスの場合は信憑性が問われる、人類滅亡という
不可抗力的な予言を残していった。だけれど、今日では石油枯渇、
森林伐採、大気汚染、温暖化促進といった、確実に将来の資質を
奪うものをダイイングギフトとして残していっている。
後世への影響も、問題の解決策も、理解しながらこのようなお土産を
作り続けている。メッセンジャーを24時間つけっぱなしだったり、
チラシを空き缶専用の回収容器に突っ込むことだってある。
すぐには変わらないけれど、できるだけよいメッセージを残していく機会と
責任があることに多少なりとも気がつけたと思う。

あとは小惑星「2004MN4」の格付けが「投資用注意BB-」になるのを待つのみ
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by eclipseted | 2004-12-27 21:13 | [発insights想]
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