on order and weight
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疲れて悩む時って大抵下を向く事が多い気がする。
今疲れて悩んでいるわけじゃないけれどね。

これはとても自分が尊敬する人に言われた事なんだけれど、
そういう時って、とりあえ
ず上を見て雲を
見つめるようにする。上を見ると同時に、
また下も見てみる。でもすぐ真下の靴ひもを
見るのではなく、自分の頭を見下ろす
んだ。
上空3メートルぐらいから。
そう。上から、自分を見てみる。
3メートルだったらつむじの位置に
確信が持てるくら
いの高さかな。
そこから少しずつ視点を定めたまま、
つまり立っている自分の頭を見ながら、
空へ上昇していく。
5メートル上空。
10メートル上空。って。
まるで工業製品デザイナー、建築家夫婦
チャールズとレイ・イームズの
「Powers of Ten」のように。
とりあえずのぼっていくと、自分がいる歩道や街路、
原っぱや中庭なんかが視界に入
り、さらにあがっていくと
今度は自分が米粒みたいな小さなになり、周りの民家や住宅街、
街区や町内までもが視界に入る。さらに上昇を続けると
やがて、町の全体図が見え、隣町、それらを合わせた群のかたちが
見え、区が見え、そしてついには県の形!までもが
見えるようになる。東京湾がきれいな弧を描くのが見え、
関東地方が見渡せ、そしてさらにいくと北海道や九州まで
もが視界に入り、日本の全体像が見える高さにいたる。
ここまできたら韓国、台湾までもが見え始め、環太平洋地域が
目に飛び込んできて湾岸線の
無秩序な凹凸が見受けられなくなる。
やがてユーラシア大陸が見えて、そこからさらに上空(空というか
は別として)に進んでいくとついには地球の躯体がはっきりと
わかるなめらかな曲率によって見えて、球体と宇宙の境界が
目にとまる。どんどん上(という概念はまたしても、自分の
たち位置を絶対的地として考慮する場合にのみ有効)に
上がっていくと、南半球の薄茶けた地肌の大陸が見え始め、
球体の下半分と宇宙の間にはられている大気圏がみえ、
そのあとは地球が完璧なまる(楕円形)をしていることが
目で分かる。やがてどんどん急速に地球が小さくなっていき、
ビービー弾のようにしか見えなくなったころに火星も視界に
入る。が、あっという
まにそれも小さくなっていき、やがては
煌々と光り輝く太陽や濃厚な大気ガスが渦巻く木星、大小さまざまな
大きさの氷結した宇宙の固まりが輪をなす土星もあっというまに
小さくなっていき、見えなくなっていく。ここまでくると
もう宇宙は漆黒の垂れ幕に、何千万光年離れて輝く恒星が
群をなして、チリチリと揺れ動くように光を放っているのが
付着しているぐらいにしか

識別できなくなる。
そこで思う。 
自分は小さい。
そんな疲れている自分の、疲れの根源にある悩みのたねは
もっと小さい。
それに気がつく瞬間、本当に悩む必要があるのかと
思い直すきっかけが訪れる。
いつも、スィッチが入ったかのように、
かちっ、と
切り替わって軌道修正ができるようになる。
こんな単純
な思考方法で、と思うけれど、実際
に影響があるからすごいんだ。

でもね、これもまた自分が尊敬する人が言っていたんだけれど、
確かに壮大な宇宙に比べたら自分の悩みなんか
これっぽっちもこの世の存続に影響を与えないかもしれない。
けれどね

自分が、今

この時点で、
真剣に
悩んでいる
事こそ、
もっとも大きくて
もっとも大切なことなんじゃないかな、と。

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by eclipseted | 2004-10-08 00:57 | [発insights想]
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