四足歩行の哺乳類は、生まれてまもなく
渾身の力で立ち上がろうとする。
あれは最も脆弱な状態で外敵に襲われるのを
防ぐためであり、本能と直結した振る舞いの一つである。
つい最近、人間においてもこの
本能と直結しているであろう何か発揮されるシーンに遭遇した。
それは、自分より圧倒的に弱く、
自分とすごくつながりのある
得体を守ろうとする立場に直面した時に、
その人の「本能的」な素質が突然覚醒された瞬間だった。
人間の親は成長過程の子どもの素質や能力を得てして気にするもの。
例えば理性や知性など。
でも、これらのある程度後天的に高められる素質
とは異なる、誰しもが持って生まれると思われている
本能
が備わっているかどうかを気にかけることはあまりない。
ただもしかすると、人間も何かのはずみで
「本能的」な素質を損なったまま
生まれたり、成長することだって、十分ありうると思う。
こういうことを考える親って、きっとほとんどいないだろうな。
と思うと少し怖くなる。
写真は雨雲が流れ込む琵琶湖。
雨の前は、冷たく、とても勢いのある風が
よく吹く現象が起こる。あれは自然の摂理。
ちょうどその風が、雨雲の数百メートル先の
水面を逆なでている奇妙な光景。
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